音楽や日々のことをつらつらと。


by ginger-ale-609
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東北被災地に行ってきて 3

さらに海側の被災地へ向かう。

だいぶ瓦礫は片付けたという山側は、所々に漂着物が転がっているが、一見、普通の田園風景。
しかし、よく見ると田んぼに稲は植えられていない。
浸水したために今年は稲作はできないそうだ。
塩分除去のために水を流して、石灰をまぜたり等これから行うのだという。

仮設住宅が並んでいる。
大きい余震が来ると、皆車に乗って山側へ逃げようとするので、付近の道が渋滞するのだそうだ。

トンネルを抜けると、そこは海側。
いきなり風景が変わる。
まだ瓦礫は片付けられておらず、瓦礫を積んだトラックや、建物を壊すショベルカー等が行き来している。
何百台もの工事車両が災害支援として来ているそうだ。
半分壊れた家、折れ曲がった電柱、ここにあるはずのない船。
もしくは全て撤去されて基礎だけ残った更地。
堤防にはずっとブルーシートがかぶせられている。

さらに海岸のほうへ行く。
津波によって壊された漁協の製氷工場、
海を見渡せるホテルの1階部分は鉄骨が天井からぶら下がっている。
白い貝殻が所々に落ちていて、まるで津波などなかったようにきれいで、
貝殻と周りの風景にギャップがありすぎて、自分がどこにいるのかよくわからなくなる。

海岸線沿いには集められた瓦礫の山。
作業している何台ものショベルカーが小さくおもちゃのように見える。
瓦礫は百万トン単位、処理には3年位かかりそうとのこと。

津波被害にあった農地の方へ。
ほとんど瓦礫は撤去されていて、建物基礎と更地が果てしなく広がっている。
電柱は横倒しになって鉄骨が見えている。
たくさんの赤い旗。
途中に墓地があって、墓石は倒れてしまっていた。
人が一人も見えない風景。
世界の果てにきてしまったよう。

なんだかため息しか出てこない、無力感が襲う。
何かできることはないか、ってそんなのおこがましい、というか、
地元の人たちが望んでいることってなんだろう、
これからも住み続けるであろう場所をどういう風にしていけばいいんだろう、
色々提案してみたって、私達の一方的な押しつけなんじゃないか。
と、結局行く前と同じ、ぐるぐるが頭の中で始まる。

行く前に悩むよりも、行って感じることだ!
と自分をなんとか奮い立たせて来てみたけれど、
結局、悩みは余計深まった。。


仙台に帰って来た。
相変わらず賑やかな街。
ほんのさっきまでこの世の果てのような世界にいたのに、この日常と地続きだなんて。

自分にこの世界のためにできることなんてあるのか?
この質問はずっとこれから自分の中で繰り返されるだろう。
何かできることを見つけ出すことがあるのだろうか??
無力でどうしようもないけど、ずっとずっと考え続ける、それが今できるただ一つのことなのかも知れない。
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by ginger-ale-609 | 2011-07-16 01:41